【介護職】自然災害時の休日出勤命令は合法なのか?

介護士の仕事

災害時に公休日なのに出勤命令をさせられた!という介護職の方は一定数いらっしゃるかと思います。

私は北海道に住んでおり、胆振東部地震を経験した事があります。

以前より、震災時などの災害があった際は速やかに出勤し、その対応に当たると上司より指示されていました。

幸いタンスが倒れたりなどの二次被害に合わず、地震当日は出勤ということもあり普通に出社したんですが、中には休日出勤(恐らく無報酬)をされていた介護員の方がいたんですよね。

怪我が無いにしろ物資の調達などしなければいけない事があるのに何と優しい人たちなんだろう…と心の中で思ってました。

一番違和感を感じたのがそんな状況にも関わらず理事長やその家族の職員が全く顔を出さなかった事です。

話はさておき、災害時の際でも介護職の人は強制的に休日出勤しなくてはいけないのか?などの話をしていきたいと思います。

法律上の災害時の休日出勤について

労働者基準法第32条では、使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について40時間を超えて、労働させてはならないと明示されています。

厳密に言えば36協定もなく、週40時間を超えていなければ休日出勤は可能ですが今回は自然災害時の話です。

自然災害時では強制出勤の義務があるのか?労働基準法内で解決出来る問題なのな解説していきます。

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災害時は例外として休日出勤が認められている

災害その他避けることのできない事由により臨時に時間外・休日労働をさせる必要がある場合においても、例外なく、36協定の締結・届出を条件とすることは実際的ではないことから、そのような場合には、36協定によるほか、労働基準法第33条第1項により、使用者は、労働基準監督署長の許可(事態が急迫している場合は事後の届出)により、必要な限度の範囲内に限り時間外・休日労働をさせることができるとされています。労働基準法第33条第1項は、災害、緊急、不可抗力その他客観的に避けることのできない場合の規定ですので、厳格に運用すべきものです。

厚生労働省

このように地震や津波と言った自然災害時でも事業者側は労働者に対して休日出勤をさせる事が出来ると明示されています。

  1. 災害などの避けることのできないもの
  2. 臨時の必要が生じる場合
  3. 前もって労働基準監督署長の許可を受けること (ただし、事態急迫の場合は事後遅滞なく届出が必要)
  4. 時間外労働等をさせることができる(条件あり)

なので、災害時に就業を禁止する法的な力はありません。

36協定を結んでいなくても必要最低限内で労働をさせることが可能ということになります。

では、どんな過酷な状況でも出社しなくてはいけないのか?という問題になってきますよね。

介護職でも安全と健康を守る権利がある

自身などの災害時においては会社の出勤命令に従う義務はありません。

なので、ブラックアウトの時のように飲食物の調達や自分の生活に支障が生じる場合は正当な理由として認められ、罰則などは特に無いということです。

災害時に「出社しろ」は安全配慮義務違反

法的には災害発生の出社に関するルールはありませんが、台風や豪雨などの災害発生時に社員にオフィスへの出社を強要したり、自主判断を迫ったりしたことで通勤中に社員が被害を受けると企業は安全配慮義務違反に問われてしまうのです。

台風などに備えて定めるべき出社基準と守るべき安全配慮義務

台風など、自然災害が収まっておらず、怪我を負うリスクなどに配慮しなかった際は「安全配慮義務違反」に当たる可能性があります。

普通に考えたら屋根が吹き飛んだり、ガラスが割れたりする台風のときに無理に出社しろというのは道徳的にアウトですよね。

しかし、介護職の難しいところは常時稼働してるため、災害時に人手が足りなくなった際、常勤の職員が大変な思いをするという所です。

そこは平の介護職員でなくサービス管理責任者や上層部が対応するのが筋だと私は思います。

災害時は無理に休日出勤しなくても良い

事業所を思えば、災害時にサービスだとしても休日出勤することで社会貢献出来ると思いますが、私の勤めてた施設では理事長や常務は顔すら出しませんでした。

その事を思うと何だか真面目に社会貢献してる人たちが馬鹿みたいですよね。

私は福祉の根源にある「幸せ」を考えて見た際に「自分がまず幸せであるべき」と考えています。

災害等で自分の状況がおぼつかない時は無理してサービス休日出勤する必要性は全く持って皆無だと思います。

最後に

いかがでしたか?

今回は公休日に災害があった際に絶対に出社しなくてはいけないのか?という問題について話をしてみました。

当然ですが、我が身あっての人生であり、あくまで仕事は生きるための糧なので自分の生活を優先しましょう。

介護福祉という観点から「出社しなくてはいけないのかな?」というのは間違いです。

福祉と言えどサービスを提供して介護報酬から利益を出してるということは、あなたもサラリーマンなのです。

あくまでビジネス、一般企業と同じ仕事なんです。ボランティアではありません。

なので少しでも心配な場合は休日出勤なんてするもんではないです。

確実に安全だと思った際は助け舟を出してもいいですが、少しでも不安や不満がある場合は「出社できません」の返答でOKです。

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黒澤春

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